「花束みたいな恋をした」別れるカップルが続出！？カップルで見ない方がいい理由

大ヒット恋愛映画として知られる『花束みたいな恋をした』ですが、「観たカップルが別れた」というウワサがSNSで飛び交っていて気になっている人も多いかもしれません。

実際に「映画を観に行った翌日に別れた」という投稿があったり、噂自体も都市伝説のように広がっているため、不安に感じる方もいるようです。

ただし、本当にそれほどの破局率を誇る“危険”な作品なのか、事実を確認すると決してそういうわけでもありません。むしろ、本作をきっかけに相手を大切に思えるようになった、という声もたくさんあります。

そこで今回は、この別れる説は本当なのかを検証し、なぜそんなウワサが生まれたのかを探っていきます。

それでは、最後までお付き合いください。

「花束みたいな恋をした」鑑賞後に別れるカップルが続出！？真実を検証

本当に、別れるカップルが続出しているのか？みんなの感想を確認していきます。

この章の見出しは以下の4つです。

カップルで見ると気まずい！？どんな作品か紹介

『花束みたいな恋をした』は、偶然終電を逃して出会った山音麦と八谷絹の５年間を描いた物語です。

２人は共通の趣味やサブカル的な好みが「嘘みたいに一緒」で、一瞬にして恋に落ちます。大学卒業後はフリーターとして同棲をはじめ、何気ない日常を幸せに感じながら過ごすのですが、就職や将来の夢など現実的な課題にぶつかったとき、少しずつ歯車が狂い始めるのがポイントです。

ハッピーエンドな恋愛映画とは違って、実際のカップルなら誰でも経験し得る“すれ違い”がリアルに描かれているため、人によっては他人事と思えずにグサッと刺さることも。

そこが気まずいと言われる理由かもしれません。

カップルが気まずくなる理由

カップルで観ていると気まずくなる最大の要因は、物語が恋愛の「賞味期限」や「価値観のズレ」をあまりにもリアルに描いていることです。

付き合いはじめの頃のキラキラした気持ちと、社会に出てからぶつかる現実のギャップに、どんなカップルでも身に覚えがありそうなエピソードが重なるかもしれません。

「この２人ですらすれ違うのか…」という切ない感情を覚えると、自分たちにも同じ展開が訪れるのではと想像してしまう人がいるようです。

特に同棲中や将来を考え始めたタイミングだと、ストーリーを観ながら自分たちの関係をどうしても重ね合わせてしまいがち。そのため、これを機に深く話し合うカップルもいれば、気まずさでモヤモヤが募る人もいるのではないでしょうか。

鑑賞後の感想｜一緒に見ても平気という意見

カップルで一緒に観ても「むしろプラスになる」という感想も多数。そこで「一緒に見ても平気派」の声をいくつかピックアップしてみました。

関係を見直すきっかけになる

「これまでの付き合いを振り返って、自分の態度を反省できた」という意見があります。

劇中で描かれる価値観のズレや将来への葛藤が、現在進行形の悩みに重なる場合、なにも言わずにスルーするよりも、作品をきっかけに率直な気持ちを共有できたほうが前向きですよね。

観終わったあとに「もし自分たちが麦と絹の立場ならどうする？」と話し合うことで、相手への感謝や思いやりを再確認できるという声が目立ちます。いわゆる「あのシーン、私たちにも似てるかも」という共感トークから距離が近づく場合もあるようです。

付き合い始めの新鮮さを思い出す

次に多かった意見が「付き合ったばかりの頃のトキメキを思い出せる」というものです。

作中の麦と絹が運命的に出会い、趣味が合うことで一気に距離を縮めていく姿は、誰しもが「自分にもこんな瞬間があったなあ」と懐かしくなります。

つい日常になじんでしまった関係でも、この映画を観ることで当時のピュアな気持ちや素直な喜びを思い出し、「もっと相手を大切にしよう」という気持ちが湧いてくると感じる人が少なくありません。

すれ違いの怖さを他人事で学べる

また「劇中のすれ違いを客観的に見て、自分たちは同じ轍を踏まないようにしようと思えた」という意見も。

麦と絹ほど価値観が似通った２人でも、お互いのちょっとした違和感を見過ごしていると、ある時から一気に距離が開いてしまう……。それはリアルだからこそ、当事者だと気づきにくいものかもしれません。

映画を他人事として視聴することで、コミュニケーションや価値観のすり合わせの大切さを感じるきっかけになるようです。

そもそも破局説は大げさ

「観たら必ず別れる」というような極端な噂は、実際のところ誇張表現だろうという見方もあります。

確かに「身近なカップルで別れが重なった」という投稿が目に付くとインパクトは大きいですよね。でも、その裏にはもっとたくさんのカップルが普段通り円満に過ごしている可能性もあるわけです。

つまり、ただ作品の影響力が強すぎるがゆえに、別れたエピソードばかり注目されがちという側面もありそうです。

鑑賞後の感想｜カップルで見ない方がいいという意見

一方で「今の関係に不安があるなら避けたほうがいいかも…」という声もあります。なぜそう感じたのか、代表的な意見を４つほどご紹介します。

恋人のリアクションが怖くなる

「この映画を観て、もし恋人が麦と絹の終盤のような感情を抱いたらどうしよう」と考えてしまい、なかなか集中して見られなかったという話も。

特に、普段からすれ違いを感じているなら尚更です。

物語がリアルすぎる分、自分のパートナーにも同じ考えが芽生えてしまうのではと過剰に不安を感じてしまい、むしろ鑑賞後にぎこちなくなってしまう可能性があるようです。

同棲中やマンネリを感じる人は要注意

また、同棲してしばらく経つカップルや、マンネリを自覚している人には刺激が強いかもしれません。

映画の中で描かれる「かつてはこんなに楽しかったのに…」という瞬間が、まるで自分ごとのように突き刺さるからです。

現実と重ねてしまい、そこから「いずれ自分たちも別れを選ぶのでは」とネガティブに想像してしまう人もいるでしょう。余計な不安を増幅させたくない人は、もう少し落ち着いてから観るのも手かもしれません。

ラブラブムードが台無しになるかも

「ラブコメ気分で盛り上がりたいデート」のときには、この映画はあまり合わないかもしれません。

前半は２人の甘いシーンもありますが、物語が進むにつれて現実が見えてくる展開になるので、観たあとの感情は決して“ほっこり”だけでは終わりません。

特に付き合いたてのカップルや、軽いノリで映画デートを楽しみたい人にとっては、切ない空気になってしまう恐れもあるでしょう。

似た経験がある人には生々しすぎる

実際に、本作と同じように学生時代から社会人まで一緒に過ごし、結局別れてしまった経験のある人には、ストーリーが生々しすぎるという声も。

映画を観ながら過去を思い出してつらくなったり、「今の恋人との関係まで壊れてしまうのでは？」と心配になる方もいるようです。

自分の状況と劇中の２人が重なりすぎると、ショックを受けることもあるため、モヤモヤした気持ちを抱えている場合は慎重に選んだほうが無難です。

「花束みたいな恋をした」別れるカップル続出は嘘！でも注意は必要

噂だけ聞くと「鑑賞したら別れを呼び寄せる映画！？」とビクビクするかもしれませんが、じつは「別れずに仲が深まった」というケースのほうが多い印象です。

とはいえ、劇中のすれ違いや“恋の賞味期限”にリアルさがあるのも事実なので、タイミングや２人の状況によっては、デリケートな話題が浮上する引き金になる可能性もゼロではありません。

要は「あなたが今、どうこの作品を受け取るか」が肝心なのです。深く話し合うきっかけにしたいならアリだし、避けたいテーマに触れたくないなら無理に観る必要はありません。

別れるどころか、未来を考える上で役に立つかどうかは、あなた次第と言えるでしょう。

この章では以下の内容を紹介していきます。

配信で観るならU-NEXTがおすすめ

配信で観るなら、おすすめはU-NEXTです。

『花束みたいな恋をした』はDVDやBlu-rayがリリースされているほか、AmazonプライムビデオやU-NEXTなど主要な定額制動画サービスで配信されることも多い作品です（※配信状況は時期や地域によって変わるので要確認）。

有料レンタルやセル版など、さまざまな形で視聴できますが、タイミングによっては取り扱いがない場合もあります。

公式サイトやストアの検索でチェックしてから、落ち着いた環境でじっくり楽しんでみてください。

キャストの紹介

本作は人気・実力を兼ね備えた俳優陣が揃っている点も魅力のひとつです。

主演の菅田将暉さんと有村架純さんをはじめ、オダギリジョーさんや戸田恵子さん、小林薫さんなど、豪華メンバーが物語を彩っています。

それぞれの役柄も物語のカギを握る重要なポジションにあり、キャスト陣の自然な芝居によって、作品のリアル感がいっそう引き立っているのが大きな特徴。

ここからは、主な登場人物と役者さんのプロフィールをざっくりチェックしてみましょう。

菅田将暉（山音麦）

 山音麦（やまね・むぎ）は、イラストで生計を立てることを夢見る青年。偶然出会った絹とは驚くほど趣味が合い、同棲生活でも最初は幸福感に包まれています。しかし社会へ出る段階で夢と現実の折り合いに苦しみ始め、焦りや不安が募る役どころ。そんな麦を演じる菅田将暉さんは、映画やドラマ、歌手活動まで幅広く活躍中の才能あふれる俳優です。繊細な内面表現からコミカルな役までこなす演技力で、多くのファンを魅了しています。

有村架純（八谷絹）

八谷絹（はちや・きぬ）は、麦と同じくサブカルや音楽などの趣味を共有し、運命的に恋に落ちるヒロインです。大学卒業後はバイト生活をしながら、自分なりの理想に向かって前向きに行動していきます。同時に「恋にはいずれ終わりがくる」という、どこかクールな一面も秘めているのがポイント。演じる有村架純さんは、朝ドラや映画などで多数の主演を務める国民的人気女優。素朴さと芯の強さを同時に表現する巧みさが見どころです。

オダギリジョー（加持航平）

加持航平（かじ・こうへい）は、絹が転職先で関わるイベント会社の社長。劇中では直接的に恋愛を荒立てるわけではありませんが、絹の新たな環境を象徴する存在として登場し、麦にはない魅力を持つ人物として描かれます。オダギリジョーさんは国内外の映画祭で注目を集める実力派俳優であり、独特の存在感やアート性の高い作品選びでファンを魅了してきました。本作でも飄々とした雰囲気が印象的です。

戸田恵子（八谷早智子）

戸田恵子さんが演じる八谷早智子（はちや・さちこ）は、絹の母親という立ち位置です。絹のフリーター生活を心配し、時には口うるさく注意する様子もありますが、娘を思う親心がにじみ出ているのが特徴的。戸田恵子さんは声優としても長く活躍し、アンパンマンの声や数多くの洋画吹き替えでも有名です。舞台や映像作品での幅広い表現力を持つ彼女が、本作ではリアルな母親像を絶妙に演じています。

岩松了（八谷芳明）

岩松了さんが演じる八谷芳明（はちや・よしあき）は、絹の父親です。穏やかそうに見えながら、娘の暮らしに対して懸念を抱いているところもあり、決して無関心ではない存在。岩松さんは劇作家や演出家としても名高く、独自のセンスで舞台と映像界を行き来しながら活躍されています。映画やドラマでも味わい深い役柄が多く、本作でも娘思いの父親として物語の背景をしっかり支えている印象があります。

小林薫（山音広太郎）

小林薫さん演じる山音広太郎（やまね・こうたろう）は、麦の父親です。フリーターを続ける麦の将来を心配しつつ、仕送りを打ち切るなど苦渋の選択も迫ります。小林薫さんは『深夜食堂』シリーズなどで主演を務め、多くの人に親しまれる名優。飄々としているようでいて、確かな重みと存在感を醸し出すのが魅力です。本作でも「親としてどうあるべきか」をリアリティたっぷりに体現してくれています。

清原果耶（羽田凛）

羽田凛（はねだ・りん）は、ストーリー上では要所で登場するキャラクターですが、作品に瑞々しい印象を与えるキーパーソンとして注目されています。演じる清原果耶さんは、若手の中でも演技力に定評のある実力派。ドラマや映画で多彩な役柄をこなし、着実にキャリアを積み上げてきました。透明感があふれるたたずまいと繊細な感情表現が、劇中でも印象的に活かされています。

結末の意味と考察をネタバレなしで

本作の結末は「一筋縄ではいかない恋の行き着く先」を映し出し、観る人によって解釈が分かれます。

大きなテーマは「２人の価値観がどこまで重なって、どこから変化していくか」という点。ずっと同じ方向を向いているように見えた恋人たちが、現実の中で少しずつ別の未来を思い描きはじめる姿にドキリとさせられます。

しかし、決して悲しみだけに終始していないのもポイント。

観終わったあとに、自分だったらどう行動するかや、隣にいる相手とどう歩み寄るかなど、さまざまな問いが生まれるはずです。

まとめ｜「花束みたいな恋をした」別れるカップル続出の真相

「この映画を観ると別れる」という噂は確かに気になりますが、あくまでも一部の事例が拡散されているだけで、実際には観たことをきっかけに関係が深まったという人も多いです。リアルな恋愛の“すれ違い”に胸が痛くなることはあっても、作品自体が別れを強要しているわけではありません。むしろ、現実では起こりがちな変化やズレを描くことで、恋人やパートナーとのコミュニケーションを見直す機会になるかもしれません。あなたが今の相手との関係に前向きであれば、恐れることなくこの映画を楽しんでみてください。逆に、タイミング的にデリケートだと思うなら、無理せず落ち着いてから観るのもアリですよ。

それでは、また！！